2016年にお店の40周年を迎え、2号店となる恵比寿店もオープン1周年を迎えたVAGABONDオーナーの松岡様にお話を伺いました。
(聞き手 GM 顧 定珍)
● 今年(2016年)はお店の40周年と同時に、2号店となる恵比寿店のオープン1周年(12月17日)がやってきますね。おめでとうございます。田中善明先生の作品も、恵比寿店のオープンに合わせてお飾りいただき嬉しく思います。
アートとの出会いや、この作品もあわせて、新宿店のコレクションなど、絵画を選ぶ際の基準やこだわりについてお聞かせ下さい。
松岡:善明先生の作品を選んだのは、創業者の父が、昔パリで日本料理屋を頑張ってやっていたこともあって、パリの街並みの印象と、音楽を聴かせるというお店のコンセプトが一致した作品だったことが理由です。それと、何より楽しく、陽気な印象が満ちていることも大切な要素でした。これは、他の絵やオブジェを選ぶ時にも、元気に明るく楽しめることを優先するのは変わらない基準です。
● 2店舗とも、ピアノの生演奏を楽しむことが出来、音楽と、食と、アートがここでは全て味わえるわけですが、アートの役割についてどのようにお考えですか?
松岡:作品を目にした時、自らの頭で何かを考えようとするきっかけを作ってくれるものであって欲しい。作品が良いか悪いかの判断ではなくて、何らかの刺激があったり、思いを巡らせることによって、新たな感受性を育ててくれるものだと思っています。
● ご自分で選ばれるときは、やはり色々考えて悩まれますか?
松岡:集中して考え抜きますが、購入の決断自体は早いですよ。 飾ってからは見るごとに様々な思いをめぐらせて楽しんでいますが。
● 店内の絵について、お客様からの反応はいかがですか?
松岡:とても好評いただいています。 これからも色々と紹介をしていただく中で、善明先生のように気持ちが動かされるものがあれば、またコレクションしていきたいですね。
● 本日はお忙しい中、ありがとうございました。これからも多くの人々に愛されるバーであり、居酒屋でもあり続けて下さい。
ギャラリー通信#99(2016年12月) インタビュー記事より

VAGABOND 恵比寿店 入口と店内
VAGABOND 恵比寿店 ホームページ http://www.vagabond-jazz.com/