1615ホンビン・ヅォー先生の絵画と出逢ったのは、2000年春のある朝です。1通のダイレクトメールの中に燃えるように色鮮やかな絵を見つけた瞬間、言葉も無く胸が高鳴り、前年に訪ねたオーストラリアの田舎町パーム・コーブを思い出しました。鳥のさえずりを聞きながら、家族でのんびり過ごしたあの旅行も、先生と出逢う為だったかも知れない。そう思えるほど、まさに長年求めていた絵の世界でした。元々、夫婦揃って絵が大好きで、私はスペイン画の斎藤三郎先生のもとで学んでいました。
後日伺った展覧会で、華やかで力強い彩りに改めて魅了され、花に囲まれた女の子の絵を選びました。来日されていた先生は、初めて訪ねた私達一家を温かく迎えて下さり、
絵の一枚一枚、そして先生の温かいお人柄に、とても幸せな気持ちになりました。
今春から住む新居は、まさに先生の4枚の絵を飾る為に建てたかのような家です。リビングが広く、5つの大きな窓から入る朝の光、昼の光夕焼けの赤い光で、絵も様々に光り輝きます。Sydney の海を描いた「Sunset Blue」は、新築記念に購入しました。夕日に強く照らされたヨットの奥に Sydney の街並みがオレンジ色に輝き、幻想的な美しさです。
家に届いた瞬間、感動の涙でいっぱいになりました。
翌日にはピクチャーレールの追加工事を依頼し、先生との大きな写真を飾る白い額を買いに行きました。この絵と共に、嬉しい事はもちろん悲しい事も、家族で乗り越えて行けそうな気がしました。クラシックをBGM に、光り輝く絵の傍で過ごす家族団欒は、今も本当に幸せなひとときです。
美しい世界がまだまだたくさんあって、永遠に広がって行く。だから勇気と希望を持とう
――先生の絵が教えてくれたこの事を、これからも大切にしたいと思います。「先生の絵が世界一大好き」と言う小学6年生の長男をはじめ、家族の皆が先生と先生の絵を愛し、遊びにくる友人達も心から喜んでもらっています。どんな時も真心と笑顔で迎えてくれるシルクランド画廊の方々には感謝の気持ちでいっぱいです。
幸せを本当に有難う。心から…

ギャラリー通信#10(2006年12月) インタビュー記事より