-襖絵のタイトル《一日の始まり》に託す思い-
「一日の始まり」とは、太陽の光が降り注ぐ朝から始まる。その闇から目覚める、太陽が降り注ぐ前の、月がほんのり残る時空の中で、今日というかけがえのない、この瞬間を生きている事への感謝の心と、今日という日は二度と巡って来ないからこそ今日一日を大切に生きるというエールなのだという。
「人生には光と闇があります。楽しさと苦しさ、嬉しさと悲しさがある。その時々に感じる様々な感情も、また人生の豊かさの一部と言えるでしょう。(中略)人生は長いようで短い。桜の一生に想いを馳せて、悔いのない生き方で、たくさんの煌めきと、輝きある人生を、手にする事ができますように」
(『月刊美術』4月号記事より抜粋)