展覧会情報

exhibition

次世代のアーティストたち ~和の心に触れて~ recommend 2020

会期:2020年7月5日(日)~18日(土) ※最終日は午後5時閉場 ※7/19(日)は休業

開廊時間:午前11時~午後7時30分(土日、祝祭日は午後6時30分閉廊)

当初、東京2020‐オリンピックの開催を目前にした今展でしたが、世の中はかつて経験したことのない日常を強いられ、アートの世界にも新たな方向性を模索する時代が訪れようとしています。まさにこれからを切り開く世代のアーティストたちの競演に、例年以上の胸の高鳴りを覚えます。
3回目を迎える今年、各々にとっての『和』、『日本的なるもの』とは?という共通のテーマ作品に取り組んだことは、奇しくも7名それぞれが現在の自分と対話する時間を共有させ、新たな作品を生み出すことになったようです。 
ぜひこの機会に、ご高覧賜りますようご案内申し上げます。

【出品作家  掲載五十音順】
・飯田 文香 ・岩崎 夏子 ・上根 拓馬 ・高橋 まき子 ・古屋 麻里奈 ・三鑰 彩音 ・山本 瞳

YouTube 『シルクランド画廊チャンネル』にて、飯田先生、岩崎先生、上根先生のご紹介と作品解説を配信中

飯田 文香 Ayaka Iida

飯田 文香 Ayaka Iida
【作家コメント】
今年は外出が難しい中で迎えた春でした。それでも盆栽や庭の花、時には映像を見たりして、それぞれの自宅で花見が行われた様子がSNS などを通じて伝えられました。
改めて、古くより和歌に詠まれてきた桜が現代の生活に溶け込み、文化として根付いていることを実感しました。私にとっての和、というテーマでは、植物を通して描きたいという思いがあり、人と桜を描くことにいたしました。

1990年 横浜市生まれ
2014年 多摩美術大学絵画学科日本画専攻卒業 / 神奈川県美術展特選
2015年 NAU21 世紀美術連立展 特別賞 / 未来展(日動画廊)特別賞
2016年 NAU21 世紀美術連立展 奨励賞

古屋 麻里奈 Marina Furuya

古屋 麻里奈 Marina Furuya
【作家コメント】
私は幼少の頃、田舎の祖父母の元で生活をしていた頃があります。
野山の自然とその祖父の昔話が、私にとっての篩(ふるい)になっているようです。
自然豊かな厳しさ、暖かな祖父の腕の中。
私にとって和とは大地の恵みであり優しい愛の居場所のように感じます。

1988年 横浜市生まれ
2008年 東京田中短期大学造形学科卒業
    以後 日本画家鈴木強に師事
2020年 FIELD OF NOW 2020 展に出品(銀座洋協ホール)

上根 拓馬 Takuma Kamine

上根 拓馬 Takuma Kamine
【作家コメント】
日本的なるものを考えた時、まず浮かんだものが『品』というものであった。
材料を吟味し、凝縮させ作り込むという感覚。
言葉の意味を比喩的にかつ、別の物質により表現する感覚。
物の本質を探り、物と間をもって見立てるという感覚。
3つの感覚を作品に込めることで『品』というものを表現してみたい。

1978年 大阪府生まれ
2002年 東京造形大学美術学科絵画専攻卒業
2019年 ロサンゼルス・カウンティ美術館作品買上収蔵

三鑰 彩音 Ayane Mikagi

三鑰 彩音 Ayane Mikagi
【作家コメント】
現在の自身の作品をベースに『日本的なるもの』を考えたとき、満開に咲き誇る花だけでなく、散りゆくものに対しても「儚さ」や「切なさ」という感情を重ねて美しさを感じられる精神ではないかと思いました。
椿が重なり合って落ちる姿に心惹かれ、個々で咲き誇っていたものが地上で互いに混ざり合っていくように表現しました。

1988年 鎌倉市生まれ
2015年 佐藤国際文化育英財団 第25期奨学生選抜
2017年 多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻
    日本画研究領域修了
 現在 多摩美術大学日本画研究室 助手

岩崎 夏子 Natsuko Iwasaki

岩崎 夏子 Natsuko Iwasaki
【作家コメント】
私にとっての『和』、『日本的なるもの』とは、琳派であり、光琳や宗達である。
そこには日本美術特有の構図や形、簡潔な線が色濃く存在する。
和紙や岩絵具といった素材を使った作品が“ 日本画” というのではなく、観る人が日本の美を感じられたらそれがまさに『和』であり『日本的なるもの』になるのではないだろうか。

1986年 平塚市生まれ
2012年 多摩美術大学絵画学科日本画専攻卒業
    佐藤国際文化育英財団 第22 期奨学生選抜
2013年 ベルリン芸術大学短期派遣交換留学
2014年 多摩美術大学大学院美術研究科専攻博士前期課程修了

高橋 まき子 Makiko Takahashi

高橋 まき子 Makiko Takahashi
【作家コメント】
対話の中に存在する「雰囲気」「間」「気配」。私たち日本人は根底に流れる「和」の精神によってごく自然にそれらを感じとり、相手を思いやりながら対話をしています。
今回はそのような目には見えないが確かに存在する、日本人ならではの繊細な感覚や言葉を超えた繋がりを意識した作品を制作しました。

1976年 横浜市生まれ
1998年 武蔵野美術大学短期大学部
    工芸デザイン科卒業
2000年 東京ガラス工芸研究所卒業

山本 瞳 Hitomi Ymamoto

山本 瞳 Hitomi Ymamoto
【作家コメント】
画面上でモチーフを構成、物語性を強める為に自身の感情や記憶を色で表現し、制作しています。裁縫が得意な祖母の家には多くの着物が箪笥に眠っています。日本の伝統的な文様や柄の意味、祖母の思い出話と微かな記憶、色彩豊かな着物に魅了され、作品にしたいと思いました。

1990年 愛知県生まれ
2017年 多摩美術大学絵画学科日本画専攻卒業
2019年 多摩美術大学大学院美術研究科
    博士前期課程日本画研究領域修了 
 現在 多摩美術大学日本画研究室 副手

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