水 墨 玄 空 展 2019| Sui boku gen ku 2019
会期:2019年11月10日(日)~23日(土) ※最終日は午後5時閉場
作家来場:11/12(火)午後5時~ アーティスト・トーク&オープニング・レセプション
開廊時間:午前11時~午後7時30分(土日、祝祭日は午後6時30分閉廊)
大竹 卓民
《生生(せいせい)》 130×61cm 水墨画
小松 謙一
《橋をみる》19.5×37cm 水墨画
小松 謙一
《にしのくにの》17×19cm 水墨画
小松 謙一
《五月の風景》19.5×79.4cm 水墨画
藤井 美加子
《滝》 80.5×60.5cm 水墨画
水墨玄空2019 共通テーマ 『韻』 に寄せて
中野 嘉之(なかの よしゆき)
広辞苑では〈同一もしくは類似の響きを持つ言葉を、一定の間隔あるいは一定の位置に並べる〉とある。茫漠とした取り留めのない空気感を思わせる、天・空・水を主たるテーマにしたこともあり、その宇宙をどう体感し心の奥底からの生命感を、その一瞬の姿をどう受け留めるか、墨色と共にギリギリの接点を探りたいと願っております。
1946年 京都生まれ
1984年 “横の会”結成(~93年)
2005年 芸術選奨文部科学大臣賞受賞
2006年 第15回MOA岡田茂吉賞大賞受賞
2011年 Artist Group “風” 結成
2018年 -日本画・洋画-巨匠展(日本橋三越)
現 在 多摩美術大学名誉教授
大竹 卓民(おおたけ たくみん)
月と地球の物語から創世紀の宇宙を思い、星空に秘められた無数なる生命誕生の神秘はお互いを照らし合い、輝き、その「生きとし生けるもの」との境界が墨の世界に立ち現れる。それはやがて宇宙の脈動を追いかけているような気持ちになっていく。
「墨」と「墨」による「墨韻」は、無窮無辺の想像力が幽玄なる世界を図形化し、人の心にとどく真の素材と考える。
1958年 中国上海生まれ
1993年 武蔵野美術大学卒
1996年 筑波大学大学院修士課程修了
春季創画展・創画展入選、日本・中国にて個展多数
現 在 東京藝術大学大学院保存修復日本画研究室非常勤講師、
敦煌研究院美術研究所客員研究員、創画会会友
小松 謙一(こまつ けんいち)
「韻」 ― 音節内の主母音 ― とある
今回 “韻” を 響き ととらえて
風景の中に 「音の響き」 「色の響き」
などを画面に溶け込ませる事が
出来るようにと心がけ制作しました。
1959年 福島県いわき市生まれ
1983年 福島県美術展美術奨励賞受賞
1987年 多摩美術大学大学院美術研究科日本画専修修了
1997年 神奈川県美術展特選
東京・福島にて個展多数
藤井 美加子(ふじい みかこ)
一定の韻(リズム)を保って、ひびき続けるものには、心地よさ、美しさがあります。今回「韻」をテーマに制作するにあたり、立ち上る噴煙、流れる水や雲を題材とし、記憶の中にある普遍的な情景を描くことに専心しました。和紙の特性を知り、水に墨を委ねながら、研ぎ澄まされた風景の美しさが表現できたらと思います。
1965年 広島市生まれ
1990年 多摩美術大学大学院美術研究科日本画専修修了
1994年 春季創画展 春季展賞受賞
1995年 文化庁芸術インターンシップ研究員
2002年 菅盾彦大賞展
2012年 「風景画展」(佐藤美術館)他、
個展 グループ展 多数
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今回のテーマ「韻」からは、水墨画の真髄でもある気韻溢れる趣を導き出してくれるでしょう。支持体である紙質や絹が水との競演によって生み出す妙にも、毎回新たな発見が見え隠れしています。今年は4名の作品からなる約30点を展観いたしますので、この機会にぜひご高覧下さい。