展覧会情報

exhibition

Vivle 2022 ― 日常の煌めき ― 女流画家五人展

会期:2022年3月13日(日)~26日(土) ※最終日は午後5時閉場

開廊時間:午前11時~午後7時30分(土日、祝祭日は午後6時30分閉廊)

日常の中にあるささやかな喜び、大切にしている愛しいもの、五名の日本画家各々の視点で描き出される対象は、季節の風物詩から小さな生きものたちなど、作家の個性が様々な顔を覗かせていつも楽しませてくれます。前回、ステイホーム期間に取り上げた共通テーマは『食べる』でしたが、続く今展では『眠る』と題して遠からぬ春を待ちつつ各自イメージを膨らませて取り組んでいただきました。-食う/寝る/遊ぶ- という快楽に目を向けた第2弾もまた、それぞれの感性が際立つ世界が広がります。ぜひこの機会に、ご高覧くださいますようご案内申し上げます。

※作品掲載、作家略歴等 順不同

Vivle 2022 テーマ作品 『 眠 る 』

松谷 千夏子 Chikako Matsuya

松谷 千夏子 Chikako Matsuya
- Vivle 2022 テーマ 「眠る」に寄せて -
遠くから生活音が聞こえてくるような日常の中、明るい日差しの中で眠る人をよく描いています。安心して無防備でいることは同時に危うくもあり、そんな脆さや、現実と非現実の混ざりあう瞬間をイメージして描きました。

1959年 神奈川県横須賀市生まれ
1983年 多摩美術大学絵画学科日本画専攻(加山又造・米谷清和教室)卒業
1985年 多摩美術大学大学院修了
現在 創画会准会員

丸山 友紀 Yuki Maruyama

丸山 友紀 Yuki Maruyama
- Vivle 2022 テーマ 「眠る」に寄せて -
夢の感覚を描きたいということは、絵を描き始めた頃から一貫しているので、夢につながる「眠る」という重大なテーマにはずいぶん悩まされて、結局単純に眠たくなるような絵を描くことにしました。
sleepとsheepの音が似ているだけではなく、羊達の長い睫毛やもくもくとした毛がぼんやりと眠りの世界に誘うことを期待して描き進めたら、茫漠とした絵が出来ました。

1975年 愛知県生まれ
1998年 早稲田大学第二文学部美術専修卒業
2000年 早見芸術学園造形研究所日本画塾卒業
現在 無所属

北村 さゆり Sayuri Kitamura

北村 さゆり Sayuri Kitamura
- Vivle 2022 テーマ 「眠る」に寄せて -
母の遺した花瓶には蝶が描かれてました。この花瓶とどんな時間を過ごしただろう。母との時間の眠る花瓶。これを描けば謎が解ける。そんな気持ちを込めて”春分”と名付けました。

1960年 静岡県藤枝市生まれ
1986年 多摩美術大学絵画学科日本画専攻(加山又造・米谷清和教室)卒業
1988年 多摩美術大学大学院修了
書籍装画、『NHK俳句』などの挿画多数
現在 無所属

越畑 喜代美 Kiyomi Koshihata

越畑 喜代美 Kiyomi Koshihata
- Vivle 2022 テーマ 「眠る」に寄せて -
冬の野原を巡っていると
目覚める時の為に静かに力を蓄えているような植物や蟷螂の卵を見る事が出来る。
『春が楽しみだねぇ』と声をかけてみる。
土の中には満を持している種も沢山あるだろう。
じっくり眠って元気に春を見せて欲しいと思う。

1960年 神奈川県川崎市生まれ
1984年 多摩美術大学絵画学科日本画専攻(堀文子・中野嘉之教室)卒業
1986年 多摩美術大学大学院修了
書籍装画など多数
現在 無所属

山田 りえ Rie Yamada

山田 りえ Rie Yamada
- Vivle 2022 テーマ 「眠る」に寄せて -
眠りの達人は誰かと考えた時、その名の由来「寝る仔」の通り、やはり思い浮かぶのは猫でした。人は過ぎた事、まだ起こりもしない事を思い煩い、眠りの中にも澱みを作ります。その点猫は常に「今この時」を全力で生き、昨日も明日もどこ吹く風。眠る時も真の眠りをひたすら眠る達人です。

1961年 京都市生まれ
1983年 多摩美術大学絵画学科日本画専攻(加山又造・米谷清和教室)卒業
書籍装画など多数
現在 無所属

テーマ作品以外の出品作品

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