5月12日に起きた四川大地震からの数日間、日本政府、企業、国民の皆様から被災者への義援金と救援物質がたくさん集められ、また速やかに国際緊急援助隊や医療チームの派遣など、ひとりの中国人として、国境を越えた友情と愛に感激し、感謝する毎日でした。
そんな中、当画廊取扱い作家から電話があり、在日中国人画家の有志でチャリティー展を開いて、被災地に義援金を送りたい。翌週にでも開催したいので、会場の運営を手伝ってほしい ――。
資金的にも、時間的にも無理だと思いましたが、翌日の説明会での画家たちの気迫に圧倒され、また中国大使館、大使のご支持、ホテルニューオータニ様の多大なご協力で、この展覧会が実現できました。
画廊のお客様や知合いのメディア関係者にFAXでご案内したところ、反応は迅速でした。わざわざ寄付金をお持ち下さった方々、展覧会情報を掲載して下さった産経新聞、全会員に告知メールを流して下さったJBC日本ビジネス協会。画家たちの熱い思い、お客様や各方面からのご厚意、弊社社長の支え、4日間の準備期間で頑張ってくれた画廊のスタッフたち――私は、そのすべてに励まされ、この上ない喜びを感じました。
5月25日、約50名の作家の110作品が会場に並びました。中国駐日大使も会場を訪れ、平山郁夫先生からは激励のお手紙を頂きました。
あいにくの雨と告知不足で、来場者数は目標通りとはいきませんでしたが、会場でのご寄付と、一部経費を除く作品の売上額、合計205万円に上りました。5月29日、中国大使館を通じて全額寄付させていただきました。大勢の方からの温かいお志に、厚く厚く御礼申し上げます。
被災地が復旧する日まで、これからも長い道のりが続きます。シルクランド画廊では今後も募金活動を行って参る所存です。引き続き、皆さまからのご支援を心よりお願い申し上げます。
顧 定珍
ギャラリー通信№20(2008年7月号)より