お客様の声

customer's voice

有意義な生活を送れるということは幸せであり、 今後とも美術関係の鑑賞を生涯の楽しみとして…

上野 昭一 さん

上野 昭一 さん

「絵画」……この言葉は自分にとって数年前までは全く無縁のものであり、“他人様のもの”と云う遠い存在でしかなかった。それなのに何故現在自分の心を安らかにしてくれる大切なものになっているのだろうか。

それは今から6年余り前の平成11年5月、65歳の時期まで遡ることになる。

会社員生活47年間のうち、約43年間に亘る飲酒生活に改めて考える処があり、生涯断酒に踏み切り、それを期に会社も退職してからの日常生活は、昔の想い出にと写真展のギャラリーを巡ることから始まった。

又、時折は美術館、博物館にも計画的に足を運び、実はデパートの美術ギャラリーなどを覗いて見始めたのはそれらの途中、あくまでも“ついでに”だったのである。

しかし、その“ついでに”観せて頂いている絵画や工芸品にいつしか心を動かされている自分に気が付いたのであった。

それからは写真と共に、と云うよりはそれ以上に絵画の鑑賞の方に力が入るようになり、3年程前のある日、渋谷のデパートで開催されていた規模の大きな絵画展に出向いた時のこと、一つのコーナーに展示されていた4点の絵の前でふと足が止まってしまったのである。

中国の風景であろうか、歴史のありそうな壁の家など4点ともかなり細かく描かれてあり、説明によると中国の王元鼎さんと云う作家の作品だそうで、あまり素晴らしいのでそのうちの特に気に入った1点を頂いたことが現在のシルクランド画廊との結び付きとなった訳で、その時説明して下さった方が顧さんだったのである。

その後銀座画廊めぐりのある日、シルクランド画廊を見つけ、銀座へ出た折度々寄せて頂き、李錫華さん、ボラン・チェンさんの作品にもお世話になり、その夫々の作品に合った工芸品と共に飾り替えながら鑑賞できるようになっている現在、やはり酒を断ち、有意義な生活を送れるということは幸せであり、今後とも美術関係の鑑賞を生涯の楽しみとして、シルクランド画廊の親切な皆さんとの交友も末永くお願いしたいと思っている今日此頃である。