私がシルクランド画廊に出会うきっかけになったのは、この春、銀座のバーで飲んでいたときのことです。目の前の壁にかかった油絵が、ものすごく良かった。すぐさまバーのママに、作家の名前とその作品を買った画廊を尋ねて、翌日にはもうこの画廊に来てしまいました。画廊の存在よりも、まず作品と先に出会ったというわけです。
もともと人物画が好きで、会社の応接ルームには絵を架けていました。私が経営している会社では、システム技術者の派遣やシステム管理の請負などをやっています。人と関わり、人を預かる仕事ですから、きっと人物画はうちの会社にふさわしいんじゃないかと思っています。
シルクランド画廊で購入したのは、バーで見た作品の作家ジャーシャン・ベイさんの「微香の調べ」です。背筋をのばした女たちが、華やかな朱色の社交場に陶然と立っている、という作品です。
暖色で描いた油彩の女性像が欲しかったんです。社員も、システム技術者として登録しているメンバーも女性が多いし、一目見て「うちの会社にはこれがぴったりだ」と思いました。が、皆が見る場所に飾るものですので、またその翌日に部下を2人連れて来て最終決断のために意見を求めました。そうしたら2人とも賛成してくれて、結局、この画廊を知った翌々日には作品を買っていた、というわけです。
社内に飾ると、やはり女性社員が「あ、絵が変わりましたね」と気づいて声をかけてくれます。3ヶ月経ちますが、応接スペースにもよく合っていて評判がいいですよ