千葉市で江屹先生が営む水墨画教室の生徒さんでもある市原様は、先生の作品には今まで出会ったことが無い印象があると仰っています。それは、静寂とダイナミックさ、和みの中にも作家独自の哲学が織り交ぜてある…と。中国で生まれ、日本という異国の地で育まれた個性は、大陸的なパワーと、日本特有の微妙な湿度感や空気感が融合して得た感性であり、「茶道」や「盆栽」などに見る身近な暮らしの中にも豊かな美、小宇宙を作り上げて生活する人々が自然にいることの素晴らしさかもしれないと作家自身も語っています。そんな市原様は江屹先生の作品をしだいにコレクションしていくようになり、またご自身が描く絵においても大きなヒントやアイディアを常に与えてくれているとお話下さいました。