お客様の声

customer's voice

「祈り」にも近い感覚の水郷風景

野田 和秀 さん

野田 和秀 さん

野田様ご夫妻 (静岡県三島市のご自宅にて)

もともと東山魁夷の風景画が欲しいと思っていたという野田様は、日本画と油絵の違いはあっても孫家珮先生の作品には何か日本の原風景にも通ずる共通したやさしさや懐かしさを感じたと仰っています。そして作家と何度か会うたびに、絵そのもの以上に背後にある作家の想いと共感していることに気付かされたとも。「見る人がいて初めて作品に命が宿る」と言う孫先生の言葉にとても共感され、単なるインテリアの一部としてとらえる感覚と、いつまでも見飽きない絵との違いはそこにあると語っています。      そこには、「何かのため」にではない、つまり野心とかと対極にある非常に純粋な姿勢が一貫して感じられ、それは一種『祈り』にも近い感覚であの水郷風景を描き続けているような印象を抱かせると。圧倒的な孤独の中で制作に没頭するのが常であるアーティストでも、それを感じさせず、むしろ泰然として何かを強く主張し過ぎることもない。つまり絵だけを見て評価してもらえばいいという潔さを感じさせてくれる孫先生という人物と巡り会えたことは、自分にとってとても得がたいことでもあると結んでくださいました。