この2月、お蔭様でシルクランド画廊は開廊16周年を迎えます。 作品を送り出す作家が私どもの信頼に応え続けてくださること、また、作品を喜んでくださるお客様が画廊を笑顔で彩ってくださること。今年もまた、さまざまな温かいご縁に結ばれた月日を、感謝と共に振り返っております。
昨年国立新美術館で開催された東山魁夷の大回顧展、皆様はご覧になりましたか。 作品を目にする機会が多い馴染みある作家ですが、この展覧会でその世界観にすっかり胸を打たれました。幾重にもわたる画家のひたむきな想いが、観る側の素直な心をひらき、寄り添わせてくれる美。「作品との対話」という、画廊が目指す理想を啓示されたかのようで、まさに国民的画家と呼ばれる所以を実感する展覧会でした。
この16年間、シルクランド画廊もさまざまな作品をご紹介して参りましたが、作家が心を動かされたものを描き、観る人が素直な感動を共有できるものをお届けしたいという気持ちは変わりません。これからも皆様と気持ちを分かち合える作品をご覧にいれたい。という願いと感謝をこめた16周年記念展を開催いたします。どうぞご期待ください。
平成31年2月吉日
シルクランド画廊 顧 定珍